西大寺会陽

(さいだいじえよう)
📍 岡山県 岡山市🎭 文化⛰️ 名所🏮

【概要】

西大寺会陽は岡山県岡山市の西大寺観音院で500年以上続く伝統行事です。毎年2月、約1万人のまわし姿の男たちが、投下される2本の「宝木(しんぎ)」を巡って激しい争奪戦を繰り広げます。宝木を手にした者はその年の「福男」となるとされ、国の重要無形民俗文化財にも指定されています。

【歴史】

岡山県岡山市にある西大寺観音院で、正月の修正会の結願行事として営まれてきたのが西大寺会陽です。永正7年(1510年)、住職の忠阿が結願の日に守護札を求めて詰めかけた群衆の頭上へ札を投げ与えたところ、人々が身動きの自由を得ようと裸になって奪い合ったのが始まりと伝わります。500年余りの歴史を持ち、国の重要無形民俗文化財にも指定されており、岡山を代表する伝統行事となっています。

【特徴】

開催は毎年2月の第3土曜日で、まわし一本の姿になったおよそ1万人の男たちが、冷水で身を清めたうえで境内を埋め尽くします。午後10時、堂内の明かりが一斉に消されると、まず細い木片を束ねた串牛玉が投げられ、続いて本堂の御福窓から2本の宝木が投下されます。この宝木を手にして境内の外へ持ち出した者はその年の福男となり、一年の幸運を授かるとされ、周囲から大きな祝福を受けます。

【楽しみ方】

観覧は本堂周辺に設けられる有料席のほか、境内や参道からも可能で、湯気の立ちのぼる裸群の迫力を間近に感じることができます。参加には事前の申し込みが必要で、当日は垢離取場で冷水を浴びて身を清めてから本堂へ向かいます。夕方には少年会陽や太鼓の演奏、花火なども行われ、JR赤穂線の西大寺駅から会場までは臨時バスが運行され、冬の岡山を代表する一大行事として全国から見物客が集まります。

【トリビア】

宝木は直径4センチ、長さ20センチほどの木の棒で、牛玉紙と呼ばれる護符を巻き、奉書紙に包んで作られます。投下の直前にまかれる串牛玉も縁起物として持ち帰られ、神棚に飾って一年の無事を祈る人も少なくありません。西大寺会陽は日本三大奇祭の一つにも数えられ、真冬の夜に立ちのぼる白い湯気と男たちの叫び声は、氷点下の寒さを忘れさせるほどの熱気を帯び、見る者を圧倒します。

📅 最終更新: 2026/9/6
西大寺会陽
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です