【概要】
日光は栃木県日光市にある日本三大紅葉名所の一つで、世界遺産の社寺と壮大な自然が織りなす紅葉が魅力。いろは坂のドライブ、中禅寺湖畔の紅葉、華厳の滝とのコントラストが見どころ。標高差があるため10月上旬から11月上旬まで長期間紅葉を楽しめる。
【歴史】
日光が紅葉の名所として全国に知られるようになったのは、明治時代に中禅寺湖畔が各国の外交官の避暑地として開かれ、湖と山の景観が広く紹介されてからのことです。もとは奈良時代末に勝道上人が男体山を開いた山岳信仰の地で、江戸時代は東照宮への参詣道がにぎわいました。栃木県日光市にある社寺と湖と滝は、1999年の世界文化遺産登録を経て、いっそう多くの人を秋に迎えています。
【特徴】
日光が紅葉名所として抜きん出るのは、2000メートル級の山々から市街地までの高低差が、見頃を長く引き伸ばすからです。9月下旬の奥日光に始まり、10月中旬から下旬の中禅寺湖畔、11月中旬の市街へと色づきが降りてきます。湖、滝、湿原、社寺と背景の異なる紅葉を一度の旅で見比べられる点も、ほかの名所にはない魅力で、訪れる時期を変えれば毎年違う景色に出会えます。
【見どころ】
第二いろは坂を上り切った明智平は、中禅寺湖と華厳ノ滝、男体山を同時に望める展望地で、ロープウェイで一段高い展望台に立てます。落差97メートルの華厳ノ滝は、岩壁を彩る紅葉が水しぶきに映えて壮観です。湯ノ湖の周囲を歩けば静かな水辺の紅葉に出会え、戦場ヶ原では湿原一面が黄金色に変わる草紅葉が広がり、湯元温泉に泊まれば朝夕で表情を変える山を眺められます。
【トリビア】
いろは坂の48のカーブには、「いろは歌」の四十八文字が順番に割り当てられています。下りの第一いろは坂が「な」から「ん」、上りの第二いろは坂が「い」から「ね」までを受け持ち、二本を合わせてはじめて全文字がそろう仕組みです。第一いろは坂は1954年に有料道路として改修された道で、紅葉期の渋滞は秋の名物とされ、早朝から動くことが定番の攻略法になっています。
