【概要】
静岡県静岡市の三保半島にある景勝地。約7kmの海岸線に松並木が続き、駿河湾越しに富士山を望む絶景で知られる。世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産の一部。羽衣伝説の舞台でもある。
【歴史】
三保の松原は静岡県静岡市清水区の三保半島にある景勝地で、およそ7キロメートルの海岸線に約3万本の松が続いています。万葉集の時代から歌に詠まれ、平安時代には羽衣伝説の舞台として名を知られるようになりました。江戸時代には絵の題材として好まれ、歌川広重も東海道の風景のなかに描いています。2013年には富士山の構成資産として世界文化遺産に登録されました。
【特徴】
三保の松原の最大の魅力は、駿河湾越しに富士山を望む眺望にあります。青い海、白い砂浜、緑の松林、そして雪をいただく富士山が重なる白砂青松の景観は、日本の原風景と呼ぶにふさわしいものです。天女が羽衣を掛けたと伝わる羽衣の松は、2010年に三代目へ代替わりし、推定樹齢200年ほどの若い松が跡を継ぎました。松林は防風林としても暮らしを守ってきました。
【見どころ】
御穂神社から海岸へと延びる神の道は、およそ500メートルの松並木の参道です。厳かな木立を抜けて海に出る道行きは、それだけで特別な体験になります。羽衣の松のあたりからは晴れた日に富士山を正面に望め、朝夕の色づく時間帯がとりわけ美しく映ります。三保松原文化創造センター「みほしるべ」では、羽衣伝説と富士山信仰の関わりを学べます。
【トリビア】
羽衣伝説では、天女が松に羽衣を掛けて水浴びをしていたところを漁師に見つかり、衣を返してもらう代わりに舞を披露したと語られます。この物語は能の「羽衣」として今も演じ継がれています。世界遺産の登録にあたっては松枯れ対策が課題とされ、地元では樹木医の指導のもとで保全活動が続いています。静岡市は毎年羽衣まつりを開き、天女の舞を奉納しています。
