黒部峡谷

(くろべきょうこく)
📍 富山県 黒部市⛰️ 名所🌿 自然

【概要】

黒部峡谷は富山県黒部市にある日本最大級のV字峡谷で、日本三大峡谷の一つ。立山連峰と後立山連峰に挟まれた深さ1500m以上の壮大な渓谷。トロッコ電車(黒部峡谷鉄道)から眺める紅葉や新緑の景色は絶景として知られ、秘湯の温泉も点在する。

【歴史】

黒部峡谷は立山連峰と後立山連峰に挟まれ、黒部川が気の遠くなるような年月をかけて硬い岩盤を削り出した峡谷です。人が容易に踏み入れない秘境でしたが、1923年に電源開発の資材を運ぶ軌道の敷設が宇奈月と猫又の間で始まり、少しずつ人の手が及びました。工事は雪崩や高熱の岩盤との闘いで、その過酷さは吉村昭の小説『高熱隧道』にも描かれています。今日見られる観光の道筋は、その開発の跡をたどるものでもあります。

【特徴】

富山県黒部市にある黒部峡谷は、谷底からの高低差が千メートルを超える日本有数のV字峡として知られ、猿飛や奥鐘山とともに国の特別名勝および特別天然記念物に指定されています。峡谷を走る黒部峡谷鉄道のトロッコ電車は宇奈月から欅平までの20.1キロを約1時間20分かけて進み、41のトンネルと21の橋を次々にくぐり抜けていきます。谷が深いため、夏でも吹き込む風はひんやりとしています。

【見どころ】

窓のないトロッコ電車の車両から眺める新緑と紅葉は、黒部峡谷の旅の最大の楽しみといえます。朱色の湖面橋や対岸に切り立つ断崖が次々と現れ、車窓そのものが絵巻物のように移り変わっていきます。沿線には黒薙温泉や鐘釣温泉、祖母谷温泉といった秘湯が点在し、鐘釣の河原では砂を掘ると湯が湧き出し、自分だけの露天風呂を作ることもできます。川のせせらぎを聞きながら浸かる湯は格別です。

【トリビア】

黒部川第四発電所へ通じる隧道の掘削では岩盤の温度が160度を超え、ダイナマイトが自然発火するほどの難工事となりました。この高熱隧道は今も40度前後の熱を帯び、通り抜ける際には硫黄の匂いと熱気が伝わってきます。トロッコ電車は2024年の能登半島地震で被災して折り返し運転が続きましたが、2026年10月に全線での運行を再開する予定です。沿線の復旧作業は今も続けられています。

📅 最終更新: 2026/9/6
黒部峡谷
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です