【概要】
岐阜提灯は岐阜県岐阜市で生産される日本三大提灯産地の一つ。美濃和紙と竹を主原料とし、繊細で優美な形と絵柄が特徴。岐阜県は提灯の生産額が日本一を誇り、江戸時代から続く伝統技法で美しい盆提灯や装飾提灯を製作している。
【美濃の工芸品】
岐阜県岐阜市特産の伝統的工芸品です。300年以上の歴史を持ち、経済産業大臣指定の伝統的工芸品にも認定されています。薄くて丈夫な美濃和紙と、極細の竹ひごを使って作られるのが特徴で、その繊細さは芸術品の域に達しています。職人の手によって一つ一つ丁寧に張り上げられた提灯は、灯りをともすと柔らかく温かい光を放ち、日本の古き良き情緒を感じさせます。お盆の時期にはなくてはならない存在です。
【盆提灯の最高峰】
岐阜提灯は、古くからお盆の時期に先祖の霊を迎えるための「盆提灯」として発展し、現在でも盆提灯の生産量は日本一を誇ります。吊り提灯や置き提灯など様々な種類があり、その高い芸術性と品質から、仏具としてだけでなく、インテリア照明としても国内外で人気があります。世界的な彫刻家イサム・ノグチの照明作品「AKARI」シリーズも、この岐阜提灯の伝統技術をベースに生み出されたものです。
【擦り込み技法】
絵付けには、筆による「手描き」のほかに、「擦り込み(すりこみ)」と呼ばれる独特の技法が用いられることでも知られています。木版で模様の輪郭を摺り、その上から刷毛を使って染料をぼかしながら彩色していく高度な技法で、これにより淡く幻想的な色彩表現が可能となります。数多くの工程を経て作られる岐阜提灯には、職人の熟練の技と魂が宿っており、見る人の心を和ませてくれます。
📅 最終更新: 2026/1/3
