富士宮やきそば

(ふじのみややきそば)
📍 静岡県 富士宮市🥢 名産🍜 料理

【概要】

富士宮やきそばは、一般的な焼きそば麺とは異なる、コシの強い独特の蒸し麺を使用するのが最大の特徴です。油かす(肉かす)を加えて旨味を出し、仕上げにイワシの削り粉(だし粉)をたっぷりとかけます。B-1グランプリで殿堂入りを果たした、ご当地焼きそばの代表格です。

【歴史】

富士宮やきそばは、静岡県富士宮市に伝わるご当地焼きそばです。戦後、市内の製麺所が台湾ビーフンを再現しようと試みる過程で、水分を抑えた腰の強い蒸し麺が生まれたことが始まりと伝わります。日持ちのする麺は食糧難の時代に重宝され、鉄板を囲む食べ方とともに市民の日常食として根づきました。2000年には有志が富士宮やきそば学会を立ち上げて町おこしに乗り出し、一躍全国に知られる存在となりました。

【特徴】

麺はマルモ食品工業、曽我めん、叶屋、さのめんの四社が手がける指定麺で、蒸したあと茹でずに急速冷却し、表面を油でおおうため水分が少なく、炒めても崩れにくい独特の弾力と歯ごたえが生まれます。具材には豚の背脂を絞ったあとの肉かすを使い、甘みの強い地元のキャベツを合わせ、仕上げにイワシやサバの削り粉を振りかけるのが定番で、コクと香ばしさの重なった濃厚な味わいになります。

【食べ方】

熱した鉄板でまず具を炒め、そこへ麺を加えて少量の水を注ぎ、蒸らすように炒めるのが富士宮流の作り方です。皿に盛りつけたら削り粉と青のりをたっぷりかけ、好みでソースや紅生姜を足していただきます。熱いうちに一気にかき込むと香りが引き立ちます。駄菓子屋の奥に据えられた鉄板で客が自ら焼いて食べる昔ながらの光景も残り、家族連れが囲む一皿は今も市民の記憶と強く結びついています。

【トリビア】

B-1グランプリでは2006年の第1回と翌年の第2回で連続優勝を果たし、第3回では特別賞を受けて、以後は大会を支える側に回りました。この連覇をきっかけに全国的な知名度を得ました。富士宮やきそば学会は指定の麺を使う店を公認する仕組みを設けているとされ、市内には百数十軒の提供店があると言われます。店先に掲げられたのぼり旗が目印で、市内を巡る食べ歩きの手がかりになっています。

📅 最終更新: 2026/9/6
富士宮やきそば
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です