【概要】
四万十川は高知県西部を流れる全長196kmの河川で、「日本最後の清流」として知られる日本三大清流の一つ。大規模なダムがなく、上流から下流まで自然のままの流れを保つ。欄干のない「沈下橋」が47箇所もあり、増水時には水没して流されるのを防ぐ独特の景観が有名。
【歴史】
四万十川は高知県西部を流れる全長196キロメートルの清流で、日本最後の清流として広く知られています。本流に大規模なダムがなく自然の姿をとどめる川として、1983年に放送されたNHKのドキュメンタリーで紹介され、一躍全国に名を知られるようになりました。古くから流域の暮らしを支え、沈下橋や川漁といった独自の文化が育まれています。1989年には4月10日が四万十の日に定められました。
【特徴】
四万十川は本流に大規模なダムを持たない数少ない大河で、自然のままの蛇行や広い河原が残されています。増水すると水の中に沈む欄干のない沈下橋は、流れを妨げないよう工夫された独特の景観をつくり出しています。鮎やウナギ、手長エビなど川魚が豊富で、火振り漁や投網漁といった伝統的な漁も今なお続けられてきました。国土交通省の水質調査でも、たびたび最も良好な河川に選ばれています。
【見どころ】
最下流に架かる佐田沈下橋は全長約292メートルと最も長く、四万十川を象徴する風景として知られています。屋形船やカヌー、SUPなど川遊びのアクティビティも充実しており、水面から流域の自然を眺めることができます。四万十川学遊館では川の生態系を分かりやすく学べます。夏の鮎釣りや秋の川エビ漁など季節ごとの楽しみもあり、土佐の小京都と呼ばれる中村の町歩きと合わせるのもおすすめです。
【トリビア】
沈下橋は増水したときに流木が引っかからないよう、あえて欄干を設けない設計になっています。本流と支流を合わせて47の沈下橋が架かっており、今も地域の生活道路として使われてきました。最後の清流というキャッチフレーズは、この川を取り上げたテレビ番組がきっかけで広まったものです。天然のウナギは漁獲量が少なく、幻の高級食材として珍重されています。
