【概要】
三春滝桜は、福島県三春町に立つ樹齢約1000年とも言われる紅枝垂桜で、大正11年(1922年)に桜として初めて国の天然記念物に指定された5本のうちの1本です。樹高約13.5メートル、枝張りは東西約25メートルに及び、四方に張った枝から淡紅色の花が流れ落ちるように咲く姿が「滝桜」の名の由来です。山高神代桜、根尾谷淡墨桜と並ぶ日本三大桜の一つにも数えられています。
【歴史】
三春滝桜は、福島県田村郡三春町に樹齢約1000年とも言われる悠久の時間を生き抜いてきた紅枝垂桜(ベニシダレザクラ)の名木です。大正11年(1922年)、桜として初めて国の天然記念物に指定された5本のうちの1本に選ばれました。江戸時代には三春藩主・秋田公が代々保護を加え、藩外への持ち出しを禁じるなど特別な手厚い庇護を受けてきました。「三春」という地名は、梅・桃・桜が一度に咲き誇ることから名付けられたと伝えられています。
【特徴】
最大の特徴は、樹高約13.5メートル、根回り約11.3メートルという圧倒的な大きさと、四方八方に大きく張った枝から流れ落ちるように咲き誇る淡紅色の花の美しさです。その姿がまさに「流れ落ちる滝」を思わせることから「滝桜」の名がつけられました。東西に約25メートル、南北に約20メートルも枝を広げた姿はまさに一本の森のような壮大な迫力を持ち、見る者を圧倒する崇高な生命力に満ちています。
【見どころ】
例年4月中旬〜下旬頃に満開の見頃を迎えます。周囲は丘陵地帯となっており、整備された遊歩道から滝桜を360度さまざまな角度から鑑賞することができます。特に正面下から見上げる姿や、菜の花が咲く周囲の緑の芝生とのコントラストは絶景です。また、開花期間中の夜間にはライトアップが実施され、暗闇の中にぼんやりと浮かび上がる幽玄で神秘的な姿は昼間とは違った感動を与えてくれます。
【トリビア】
三春滝桜は、「山高神代桜」「根尾谷淡墨桜」と並んで「日本三大桜」にも選ばれています。平成23年(2011年)の東日本大震災や原発事故の際にも力強く美しい花を咲かせ、復興に向かう多くの地域住民や国民の心の支えとなりました。また、その美しい遺伝子を残すため、子孫木(クローンや種子から育てた桜)が国内外の様々な場所に植樹され、平和と友好のシンボルとして親しまれています。
