天下の台所・大阪の食文化において、小麦粉などの粉を主原料とした「粉もん(こなもん)」の中で特に熱烈な支持と親しみやすさを誇る3つの代表的なソウルフードシリーズです。道頓堀の熱気あふれる屋台で愛されるたこ焼き、千日前など鉄板の上で豪快に焼き上げるお好み焼き、そして梅田地下街の名物として圧倒的人気を誇るいか焼きの3つが、なにわの美味と人情を象徴しています。
A.昭和10年に大阪の老舗「会津屋」の初代・遠藤留吉氏が、明石焼(玉子焼)にヒントを得てタコを入れたのが始まりとされています。その前の昭和8年(1933年)には、醤油味の牛肉やこんにゃくを具材にした「ラジオ焼」を考案していました。
A.安土桃山時代に千利休が作らせた「麩の焼き」がルーツとされます。江戸時代の「助六焼」や明治時代の「洋食焼(一銭洋食)」などを経て、昭和10年代の大阪で「自分の好みの具材を焼く」という意味から「お好み焼き」の名で定着しました。
A.イカを丸ごと焼く姿焼きとは異なり、出汁を効かせた小麦粉の生地に細かく切ったゲソや身を混ぜ込み、上下2枚の鉄板で約200度の高温と高圧をかけて一気に焼き上げます。プレスすることでイカの旨味が生地全体に凝縮され、弾力のある食感になります。
A.焼き上がったお好み焼きを皿に取らず、鉄板の上から直接「コテ」と呼ばれる小さな金属製の道具で一口大に切り分け、コテに載せたまま口へ運ぶのが本場の食べ方とされます。鉄板から直接食べることで、最後まで熱々で香ばしい状態を保てます。
A.たこ焼きは道頓堀や難波、お好み焼きは千日前や道頓堀、いか焼きは梅田の阪神百貨店地下のスナックパークが知られています。三つとも大阪市内にあり、直線距離でたこ焼きとお好み焼きの名所は約1km、いか焼きの梅田とはそれぞれ約4kmです。